スノゥの憂鬱~再び~で、その後3

前回からの続き
その1
その2

ご心配おかけしました、ありがとうございます。で前回〆てましたが嘘でした(笑)いや、あまり笑えなかったんだけれども・・・

抜糸前日、小粒(パピー)の耳を診て貰いながらスノゥの抜糸は明日で~とか話していたんですが・・・
翌日抜糸だけだしGuy君のくるぶしの経過も診てもらおうと二頭を連れて病院へ。
で先生傷見た瞬間固まった。

窓辺にて
画像は本文に関係ありません笑

「あ・・・爆ぜてる」今回傷は13針程縫い、中は溶ける糸を使い皮部分は通常の糸だったらしいのですが、術後連れ帰って見たときには上下の端が膨れていたのは気付いていたんです・・・

だけど上部分がまさかの爆ぜての腫れとは思わない私たち
「めっちゃ傷きれいだよね」
「あんまり気にしないしカラー無しでいけるね」
全て間違えてた(泣)

先生も傷の途中経過を診なかったご自分を責められるし(同意の上というかこちらもなんともないと思い込み抜糸まで来ないね~と言い切ったので飼い主の責任・・・)

で、再手術かどうするか・・・「部分麻酔で傷掻爬してして縫う?」上部1㎝程の2針分
「でもつかなかったら再手術になるのよ、どうしたい?」

自責の念に駆られてる先生に申し訳なくて。しかもスノゥは不安そうな様子。

「今日部分でダメなら来週再手術で」
と決断、すぐに部分麻酔の薬品塗ってちょっと時間おいて傷を開いてえぐる作業に・・・じっと主人に抱かれるスノゥたまに痛いのかびくっっと身体を固くして耐えている。
えぐり終わり縫ってる時もスノゥは我慢強くなき声もあげず頑張ってました。

薬を貰う際、先生が「鳴いてくれたらまだ傷部分が生きてるとか分かるんだけど、今回あまりにも大人しいから・・・もしかしたら傷部分壊死しててつかないかもしれない、その場合申し訳ないけどやっぱり手術になるわ・・・」
痛がってはいたみたいだけど、なんともわからない状態での掻爬。
先生も私たちも不安だけど経過を見るしかないと判断して帰宅。

で、経過良好(毎日散歩ついでに診てもらってました)傷も付いたようでなんとか一安心できそうです。

スノゥは元気です
スノゥは元気です

22日に抜糸をして晴れて終了しました。
ほんとに終わり

ラブラドール子犬
ラブラドール子犬、可愛いだろ~

スノゥの憂鬱~再び~で、その後2

前回の続きから

手術に預けた当日16時ちょっと前に電話があり、スノゥの手術が無事終了。覚醒もしたので迎えに来てくださいと言われすぐに病院へ。

スノゥは異形成部分を少し広く深めに取り除き12針ほど縫いちょっぴり朦朧状態。
昔と違い術後の痛み止め注射と飲み薬を貰い帰宅。
患部写真(例によってリンクのみです)

患部画像を見た方のお口直しにどうぞ
患部画像を見た方のお口直しにどうぞ

ここでちょっと話がずれるんですが・・・昔(10年くらい前?それ以上かな?)は犬の術後痛み止め等は出ませんでした。
昔は犬は痛みに鈍感だという理由から処方がなかったそうなのですが、研究の結果痛み止めが処方されたほうが予後が良い結果が出るという事で痛み止めの処方が広まったそうです。
昔我が家の先代犬には辛い思いさせたのかも・・・と考えちゃう私(先代犬はいろいろ大傷負傷してるので・・・)

話をもとに戻します。

先代犬の大傷場所が実はスノゥと同じ。
なので術後の固定方法もある程度自宅ではこうしようとか色々考えていたのですが、健康な皮膚を縫い合わせた場合の傷の治りの速さったら凄い!!の一言でした。
と言うのも先代犬は傷部分が膿んでしまい、最初の病院で下手な手術をされたばっかりに皮膚部分が縫合後外れてしまい、大学病院で再手術した際には「これでドレーン外した後皮膚つかなかったら移植かな」と言われてしまったのです。
そんなマイナスイメージしかない同じ場所の手術。多少盛り上がりはあってもきちんと縫い合わさってるだけでなぜか感激(笑)
結局夜にはガーゼを外してTシャツ着せて終了みたいな。
スノゥが健康体でよかった。

あとは異形成部分の検査結果待ちでしたが、翌週結果が出ました。
肥満細胞腫や悪性種ではないとのことです、一安心!!

付属器母斑と言われる皮膚の局所性肥大でした。
ただそのままにしておくと拡大もしくは肥大化か進んでしまうこともあるので今回はこの状態で切れてよかったと思います。
もう少しで抜糸もできそうですし、スノゥ自身もあまり傷を気にしていないので早く日常生活に戻れたらなあと思ってます。

心配してくださった皆様にも結果をきちんと報告できたので良かったと思います。
ありがとうございました

子犬とスノウ
子犬とスノウ

スノゥの憂鬱~再び~で、その後

だいぶん間が空いてしまいました。
スノゥの術後で経過が落ち着いてきたのでレポートをと思います。

スノゥの病院受診から手術までが早かったです。

術日はパピーが来て一週間とバタバタの日程でした。パピーはとても良い子で夜泣き等はしましたが、好奇心旺盛で何事にも果敢に挑む、ガッツのある子犬。

新入りのRightです
新入りのRightです

ただ前回と違いまずマリィが育児放棄←違うWW
ガイの時とは打って変わって面倒見ず。スノゥはビビりを発揮して近寄らず・・・ガイの時には二頭ともすんなり受け入れてくれたんですが今回は拒否ではないのですがなぜかあまり関わりを持とうとしない状況。
多分子犬がガッツがあり過ぎてグイグイ来るので二頭とも引いてしまったのかもしれません(笑)

手術日当日

我が家の掟で「一蓮托生」があります。これは誰かが絶食の場合みんなで絶食。
今回スノゥさん12時から手術の為前日の夜20時からの絶食。ただ子犬は巻き込めないので三頭がよだれを垂らして見守る中朝ごはん完食。
病院が近いので主人が徒歩でスノゥを連れて行く間に大人2頭と子犬にご飯をあげ、主人とスノゥを追い病院で落ち合いました。

細胞診だけは先に他の病理の先生にも確認して貰っているので今回の手術は肥満細胞腫を取る術式ではなく表層部と一部皮下部分を取り縫合して貰うと言う事に。

簡単ではないですがやはり肥満細胞腫だった場合の手術は広範囲かつ深い部分まで取る事になるのでそれに比べると日帰りで簡単な手術になるのかもしれません。
術前の検査は体重と血液検査、体重。毒キノコダイエットから変わらず26㎏。
雪道の鍛錬のおかげか・・・?血液にも異常無くそのまま病院にスノゥを預け帰宅、二頭の散歩を済ませ、後はスノゥの帰宅許可の電話を待つだけです。

ちなみに術前の患部(ダメな人はダメだと思うのでサムネイルは貼りませんので各自判断でご覧になって下さい笑)
スノゥのウロコ状異形成

つづく

スノゥの憂鬱・再び

以前肥満細胞腫を取ったお話をしましたが、再発もなく来年は一度保険を切るかぁなんて話していたら・・・

左前足のつけ根に違和感。触るともこもこしてる・・・
毛をめくってもスノゥは下毛がわっさりタイプなので見えにくい。なんとかめくるとかろうじて見えたのはうろこ状に盛り上がった?皮膚の一部。
早くに病院に行って診て欲しい私、様子を見てから病院に行こうな主人・・・折り合いは一週間でした。

病院でバリカンをかけて貰って確認すると・・・一瞬うひょってさぶいぼ立つ感じに異形成した皮膚。

先生も「なにこれ?初めて見た」「加藤さん見たことある?」しこりとも違うその異形成の皮膚はぶつぶつや乳頭状が苦手な私はもう剥ぎ取りたい感情と恐怖感でパニック寸前、ホントダメなんですよ・・・
鍾乳洞にいったら全部叩き割りたい衝動に駆られると説明したらわかってくれる人いるかな・・・いないかな・・・

とにかく「すぐ取って下さい」の私の顔つきは多分先生に伝わったのか「3月入ったらすぐ取ろう」と先に言ってくれました。

今回はかなり広範囲に取る事になるので不安もかなりあります。
パピーがくるのでその生活とスノゥの手術後を見なければならない不安はありますが、とにかく何事もなく無事乗り切れることを前提に・・・スノゥに不安な顔を見せるととてもつらい顔(目線)をするのでなるべく不安にさせないよう頑張ります。

雪の中のラブラドール
雪の中のラブラドール

スノゥの憂鬱4

肥満細胞腫をどうするか

スノゥの脂肪細胞種は、色々調べてお互いにどうしたいかを話し合い、このまま経過観察することを選びました。スノゥの細胞種の予後としてこのような事をしたら良いんじゃないか、といわれた事、調べた事をちょっとあげておこうかと思います。

  1. 脂肪細胞種の遺伝子検査を実施し、型を特定、その型にあったステロイド剤の投与、もしくは抗がん剤の投与
  2. 切除場所に放射線治療
  3. 新薬の投与(細胞種に今効き目のある錠剤が出ているがまだ治験段階の為、効果の是非、投薬期間等クリアになってない問題がある)
  4. 切除場所を改めて切開、3cmから5cmの範囲に広げて深さも筋膜まで切除

細胞種のグレードやステージによっても選択は違うかと思いますが、運の良いことにスノゥの細胞種グレードは低く、切除の時点では肥大化も見られず、転移も目視では確認されていない事、獣医師からも経過観察を進められた事。私自身は4の再手術が望ましいのでは?と考えましたが、やはりスノゥにかかる負担を考えると経過観察が良いのかなと・・・経過観察ばっかりですね(笑)

どれを選んでも後悔や不安は残ります、とにかく今出来る事は再発のチェック(身体を満遍なく触り、しこりや異常、触るのを嫌がる場所がないか等)と私達が出来る事をやっていこうかなと思っています。

歯の問題

ここで脂肪細胞種のせいで霞んでしまった問題がひとつ・・・それは歯石をとった際に言われた奥歯がぼろぼろな件・・・

幼少期から喰っとけかじっとけで鹿角と鹿骨が常にどこかかしかに置いてあり、自由にかじれる様にしていたのが悪かったのか、奥歯がひび割れて歯髄が出ている状態と獣医師に言われました。
一応これも酷くなる前に抜くのが良いそうなんですが(教科書どおりの受け答えなら大学病院か歯科がある病院に紹介状を書くからそちらで抜いて貰って欲しい、けど状態が酷く悪い訳じゃないから私達が希望しない限りそこまでしなくいてもいいんじゃないかと私(獣医師)は思う。と言われました)私達はそのまま様子を見る事にしました。

ガイと鹿骨
ガイ鹿骨

一応、主人が今までより歯磨きを小まめにやってくれるという事なので、こちらも経過観察です・・・。
当初お店でも乾燥させた鹿骨を扱おうかと思っていたのですが、色々調べていく内にあまり硬すぎるものを与えておくのも問題があるという事で取り止めたんですよね。

硬いものをガジガジさせる事はストレスの解消にも良いですが、歯が折れる事もあるようですのでお気をつけ下さい。

スノゥの憂鬱3

<前々回:スノゥの憂鬱><前回:スノウの憂鬱2>

肥満細胞腫という病気について

肥満細胞種、聞きなれないわ肥満だわ、なんとなく想像するに「太るの?」って感じの名前なんですが・・・

「肥満細胞腫」での検索結果

「肥満細胞とは皮膚の血管周囲や内臓など身体の各所に存在する細胞、さまざまな刺激によって生理活性物質を放出炎症反応を引き起こす」で、この肥満細胞が腫瘍化すると「肥満細胞種」となるらしい。

そして「肥満細胞種」の別名は「大いなる詐欺師」これは本当に調べて色々な画像を見ましたが、同じ外見が少ない=皮膚炎等と見分けが付きづらい(上の検索結果で画像を見ていただければ通常出来る湿疹とよく似ているのがわかるかと思います。実際の写真撮っていませんでした)

その症状の面倒臭さ

私が「ラッキーだった」と書いたのは、この脂肪細胞種を切除する際、一番怖いのが「ダリエール症状」これは肥満細胞種が傷つく事により、腫瘍細胞から顆粒が放出、紅班・出血・浮腫等の炎症反応が引き起こされる事を指します。その結果重篤な肺水腫やアナフランキーショックによる突然死にいたる場合もあります。まだ切除から2週間ですが、これが起きなかったのが「ラッキーだった」かなと思っています。

以前マリィがあご下に出来物が出来た時、違う動物病院での診察は「この出来物を取るのは簡単だけど、うちでは必ず細胞診をやります。そして細胞診を行うなら針を刺す事によって異常が起きる事があります、なので万が一を考えて手術がすぐ出来る午前中、または術予約が入っていない日に改めて」と説明を受け、ケミカルメディエーターと呼ばれるこのような症状を引き起こす腫瘍もある為そこの病院では細胞診を行う際は必ずそのように対応すると・・・でこの時は肥満細胞の名前は聞いてなく、マリィの出来物も抗生剤の内服で治った為、すっかり忘れてました。

 切除術後の経過

11月末に肥満細胞腫と知らずに切除し、その後肥満細胞腫と発覚したわけですが、抜糸後久しぶりに見るとまたできもののようなものが…

脇のおでき?術前に比べると腫れが少なく、抜糸後の炎症?などとも考えましたが、前述の通り「大いなる詐欺師」の異名を持つ病気なので楽観せずに懇意の動物病院へ。

すでに年末12月26日だった為、年明けに再手術の予定を組んで帰宅しました。手術のための血液検査があるので年明け1月5日に再検査

…しようとしたのですが、赤みが引いて全く目立たなくなっていました。

おでき赤みが引く

 

獣医師さんも判断が付かない様子で、16日に手術日程は仮押さえしたままもう1週間様子を見る事にしました。

綺麗さっぱり消えててくれないかなーと思いつつ本犬はすこぶる元気なのでいつもと変わらぬ日常を過ごしています。

同じような症状が出ている愛犬をお持ちの飼い主さんへの参考になるかなと思いますので、経過をまたアップしていきたいと思います。

 

どうかがん細胞でありませんように。。。

スノゥの憂鬱2

前回からの続きです

<前回:スノゥの憂鬱>

細胞の病理検査待ち

前足を組む

ガイ君の去勢の前日、スノゥの抜糸に病院へ、通常一週間程で出る検査結果がまだ届かないと言われ、傷も綺麗だし異常もないさと勝手に思い込んで「急がないから大丈夫です」と言っていた私。ガイ君も術前の検査の異常もなく、抜糸して明日から普通に走れるね♪とお風呂も入ろうね♪とスノゥとご機嫌で帰宅。

ガイ君の去勢手術も無事終わり、一週間後に抜糸。その頃にはスノゥの検査結果も出てるだろう、なんてやっぱり軽く考えていた私。

週明け、主人の携帯に病院から電話がきた。

ただのできものが肥満細胞腫だった

スノゥの検査結果が悪性だった事。広範囲に切除していない為(これについては後程説明)ステージは不明。腫瘍グレードは一番低いⅠ。結果がでてすぐに大学病院の腫瘍専門の教授と相談してくれたらしく、教授曰くグレードも低く術後の経過観察をしながらの対処療法でも大丈夫じゃないかと言われた事などを教えてくれて、主人も後日病院に行った際にでも診断結果と経過観察の方向で話をしましょうと電話を終えました。

因みにステージは臨床ステージの事なんですが、普通は細胞診を行ってからの切除が基本ですが、私達は獣医師と話した際「おできみたいなもんだから切っちゃおう」のノリでした。なので細胞診せずに腫瘍を切除・・・で細胞診で何が分かるかと言うと、肥満細胞種の範囲及び浸潤ですね・・・それを行って切除する範囲の特定などを行う指針になります。なので組織学的に同定されず、ステージも不明となります。

私はこの肥満細胞種を調べていて今回の手術のリスクの高さとスノゥの運のよさ(腫瘍が見つかって運がいいも悪いもないですが・・・)を知りました。

次回は肥満細胞腫についてもう少し詳しく書きたいと思います。

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スノゥの憂鬱

うちのスノゥが肥満細胞腫と診断されるまでの経緯

12月の初旬にスノゥ(2才:雄)が肥満細胞腫と診断されました。その後色々と調べたので同じような症状を持っている子の為にも我が家のケースを遺しておこうと思います。

右脇にしこりを発見

スノゥの右脇に副乳のような出来物?しこり?を発見したのは8月頃。

大きくもならず、小さくもならず、何かのついでに獣医さんに診察して貰うかぁと軽く考えておりました。で9月過ぎにガイの付き添いで一緒にスノゥも診察。獣医さんも「これなら様子見でも良いかも、ただ気になるなら細胞診か何かのついでで(麻酔をかける時に)取る感じで良いと思うよ」と。

長いお付き合いで、お互い信頼できるから出来る会話です。自分自身も今まで飼っていた犬達にこのようなしこりが出来たこともなく、悪いものなら大きくなる、そんな感じでじゃちょっと考えるわ~みたいな感じでその時は帰宅。

摩擦による出血があった為切除を決断

11月に入り、副乳かも?と思う節もあった為(形状が乳首にそっくりだった)おからや豆乳等イソフラボン等を含む食品を一切与えず経過を見ていたところ、縮んだ。でこのままにしておこうかな、と考えていた矢先、ドッグスーツで脇がすれてしまいしこりから出血、歯石を取ってもらう話をしていたので、診察を受けに行き事情を説明、その麻酔の際に切除を希望しました。

すぐに術日を決め、何にも考えずにその日を迎えました。

術後、スノゥの奥歯があまり状態が良くないと聞かされ、教科書どおりなら大きな病院での奥歯の抜歯術を勧めるけど、様子を見ても良いんじゃないか、あとは私達飼い主がどうするか決める事と言われ、落ち込む・・・帰り際、獣医師から細胞は検査出す?と聞かれ、保険も利くのでそれは出して欲しいと即答して帰宅。

主人には落ち込んでもしょうがない、歯は抜かないで様子を見る、それで良いじゃないと励まされ、当の本犬は飯が当たらず不機嫌。麻酔から無事覚めただけでも感謝せねばで、次はガイの去勢もありバタバタと日々が過ぎました。

この時までは切除した細胞はただのできもので悪いものだなんて微塵も思っていませんでした。

 

ちょっとバタバタしているので続きは次回。すみません。