黒い犬を撮影するよ!その2

意外と前回の投稿(黒い犬を撮る)が人気のようなので今回はデジカメや一眼レフでは無く、iphoneでの撮影方法をお届けしようと思います!

iphoneのカメラはどんどん進化していますね。6ではソニーのイメージセンサーが搭載されてAF(オートフォーカス)の速度や精度がかなり向上しています。(…私のiphoneは5ですが)

でも撮り方によって被写体がきちんと映らないなんて事が多々有りますよね。

では、実際にiphoneで同じ時間、同じ構図で撮った2枚の写真を御覧ください。
光源は被写体の後ろの窓なので逆光です。逆光時の撮影ではカメラは明るい場所に焦点を合わせようとするため、黒い被写体は影と化します。
iphoneノーマル撮影
iphone撮影露出変更
上の写真は何も設定を変更せずにそのまま撮ったものです。目をつぶってしまっているのでなおのこと”影”になってますね。

対して下の写真は目鼻立ちがわかる程に明るくなっています。ただ、その代わりに後ろの窓は白く光って何が何だかわからなくなっています。
黒い被写体に露出を合わせた結果白い被写体のディティールが映らなくなってしまった状態です。
ただ、この写真で見せたいものは窓辺で微睡む黒い犬なので、後ろの窓のディティールはどうでも良いと言えますので、この写真はこれで良いのです。

下の写真を撮るためにはシャッターボタンを押す前に一つだけやらなきゃいけない事があります。それは、ios8から搭載されたAE/AFロック機能です。

AE?AF?

AEはautomatic exposureの略で露出を制御する機能、AFはauto focusでピントをあわせる機能です。
iphoneでの操作に難しいことは1つもありません。ピントを合わせたい箇所を長押しするだけ。オート撮影だと、ピントをあわせる場所を自動で選択してくれるので「そこじゃない!」って事が多々ありますよね(笑)長押ししてロックを掛けた状態の画像が下です。
iphone撮影方法
明るさを変更するには画面を上下にスライドするだけ。これはロックを掛けなくても使用できるので豆知識として覚えておいて損はないかなと思います。

あとは、前回も言いましたが色々設定を変えてたくさん撮るだけです。下手な鉄砲なんとやら。
携帯でも備わっている機能を十分に使いこなせば素晴らしい写真が撮れるはずです。
すぐに撮れるのが携帯カメラの最大のメリットですからたくさん撮ってみちゃいましょう!

ラブの思い出:2

初めてのラブラドールは「ラブ」

今から20年以上前、まだまだ大型犬はお外が殆どで、食事なんかも種類も少なく下手すりゃ余り物を食べさせていた家庭もあったと記憶。
そんな中我が家にやってきた「ノラクロ」はラブラドールだから「ラブ」と言う安直な・・・素直な名前を貰い、先住犬のトイプー(これぞ室内犬、え?躾?なにそれおいしいの?状態で育てられた超わがままわんこ)にガウガウされ、マズルにぶら下がっているトイプーを「とってぇ」という目で見つめてくる決して自分の力を誇示しない、良くも悪くもラブの資質を持ってるがちょっとなんかラブラドールっぽくないけど、まあそれは置いといて・・・そんなラブとの生活が始まった。

今考えると恐ろしい事

大型犬に詳しくない私達、特に母は自己流で突っ走った。
散歩はチャリ、ご飯はビタワンに先住犬の余りをトッピング(先住犬は当時珍しく手作り飯)今の自分ならスリッパで叩いているかもしれない(笑)でもラブは母と散歩に行けるのが嬉しくて、母もこんなに笑顔で表情豊かなラブちゃんが喜ぶならとせっせと散歩(チャリ引きだけどな・・・)ご飯のハンストも酷く(今なら解る、そりゃそうだよね、まずいもん)でもなんとなくラブらしい形にはなっていった。
当時の自宅は古い二階建てで、階段が物凄い急(たぶん35度以上)でストレートという犬にとっては恐ろしい家だったと思う。
その分探検しがいがあっていたずらし放題な感じ。古い木造住宅なんで噛む場所には困らないし、作りも納戸や物置、あげくねずみも多分いただろうから遊び場にも困らない・・・って人間にとっては「それはだめぇ!!」や「そこに入るなぁ!!」だったんですけどね。
賢いラブちゃんが困ったのは階段は上れるけど急な階段は下りれない・・・そうだおんぶして貰えばいいんだ!!でおんぶは即効覚えた?と言うか、ラブちゃん階段の上で待つ→人上がってくる→人が上から二段目くらいに腰掛ける→ラブちゃんが肩に手を乗せてくるのでそのままおぶって降りる。これが可愛くて・・・(遠い目)

あれれ?意外と長くなりそうなので又次に書きます。

黒い犬を撮る

黒い犬を飼っている方には良く分かるはずです。
かわいいうちの子を写真に撮ってもイマイチ伝わらない・・・陰影が無くてただ黒いだけだったり、フラッシュでテカテカだったり。
今回はおやつには関係ありませんが、そんな黒い被写体(犬)を室内で撮るときのポイントを。という名のうちの子自慢でもあります。

フラッシュは焚かない

一般的なデジカメや一眼レフの内臓フラッシュを焚いてしまうと黒い毛に強く反射してしまい、白っぽい写真になってしまいます。
また、フラッシュ=暗い所での撮影の為、赤目になりやすいですね。

フラッシュを焚いた例
フラッシュを焚いた例

開放値に設定

カメラの一般的な設定だと「絞り優先モード」というものがあるはずです。そちらのモードでF値(レンズの明るさを設定する数値)をより小さい数値に設定します。
付いているレンズによって設定できるF値に差がありますのでご注意を。一眼レフなんかはキットレンズではF3.0程度が精一杯だと思いますので単焦点のF1.8が設定できるレンズが良いでしょう。
このモードを使用する場合、あまりにも暗い室内だとシャッタースピードが遅くなる事があるので手振れに注意してください。
ガイ:盲導犬パピー

フォーカスポイントをマニュアルに

カメラで撮影する時にはシャッターボタンを半押しにして「ピピッ」という音と共に四角いフォーカスポイントが現れるはずです。これはカメラが自動でフォーカスポイントを判断してくれてピントを合わせた所を教えてくれているのです。
暗めの室内では陰影の少ない黒い被写体はフォーカスされにくくピンボケになりやすいため、フォーカスポイントを1点に変更し、確実に被写体へフォーカスが当たるように設定しましょう。
黒犬といえども白目はありますので、黒目と白目の境目辺りを狙ってやると焦点が合いやすいです。
ガイ:ラブラドール

露出はマイナスで

カメラは黒を真黒に、白を真白に撮影はしてくれません。(詳しくはこちらがわかりやすいです。)
黒い犬を何も考えずに撮影してしまうとカメラが勝手に「暗いから白く補正しなきゃ」となって若干グレーにしてしまうので、露出をマイナスに補正する必要が出てきます。
いつも自宅内で撮影するのでしたら照明の照度は変わりませんので、シャッタースピードと絞りの露出をマニュアルで設定してしまうのも手だと思います。
マリィ

数多く撮る

「下手な鉄砲数打ちゃ当たる」では無いですが、どんなに気をつけてもオートフォーカスがピントを外していたり、手振れが起きていたりと失敗写真は撮れてしまうものです。
こまめに撮った写真を確認しながら設定を変えて満足のいく写真を撮りましょう。
ガイ:ラブラドール

私は一眼レフを使用していますが、3万円前後のコンパクトデジタルカメラであればレンズもそれなりに明るいものが搭載されています。一眼レフが無いからといって上手な写真を撮れないかと言うとそうではありません。
「うちの子が一番!可愛い!その姿を残したい!」と愛を持って撮るのが大事ですね。