黒い犬を撮る3

前回の投稿”黒い犬を撮る“が結構好評なため調子に乗ってもう一本

被写体に黒と白が混在している場合

先日たまたまちょうどテーマに合うお友達のわんこを被写体にさせてもらいました。
黒:シュナウザーのエルくん
白:プードルとシュナウザーmixのリンちゃん

白い犬と黒い犬
白い犬と黒い犬

黒い犬と白い犬が一緒に写ってますね。
この写真、露出は黒い方に合っているために白い方は白飛びして輪郭がはっきりしません。

もう1枚見てみましょう。今度は逆。

白い犬と黒い犬
白い犬と黒い犬2

白い方に露出を合わせたため黒が重くなりました。
妻に言わせると「気にならない」そうですが、良いんです。少しでも良い写真にしたいっていう自己満足です。

解決方法

大きく分けて2つあります。

1.ライティングをきちんと行って露出のバランスを整えて上げる方法
2.撮った写真を加工する方法

1は素人には無理。遊びに行ったドッグランに撮影用のライトボックス、レフ板、ライト用のバッテリーなんか持ち込めませんね(笑)
いや、中には出来る気合の入った人も居るかもしれませんが大抵はカメラ1つでわんこを撮るだけですよね。
ただ、どちらも撮影時に出来る限りの事はしておきましょう。今回は陽の光は右側からですので右側に黒い子を持ってきて少しでも明るく出来るように配慮しています。

さて本題2の方法です。
私は一眼レフを使用していて、常に撮影をRAWデータという非常に加工のし易い状態で撮っています。
これだと撮った後に明るさを変えたり、ホワイトバランスを変えたりといろいろ加工が出来ます。上に掲載した画像も元は同じです。露出の加工を行って明るさの違う物をもう1枚用意しました。

あとはphotoshopを使用して切り抜いて合成するだけです。今回は黒い方を切り抜いて白がはっきりしている画像に合成しました。

マグネットツール使用で選択
マグネットツール使用で選択

古いバージョンのphotoshopです。マグネットツールを使用して輪郭を選択し、切り抜いてもう1枚の画像に合成します。

合成後
合成後

出来上がりがこちらですね。
2頭ともちょうど良い明るさになって表情もわかるようになりました。

本当は本格的に機材を準備して1の方法で本格的な撮影もしてみたい夫がお送りしました。

あ、あけましておめでとうございます←今更感(笑)
今年もゆるーく頑張りますので犬のおやつ加藤商店をどうかよろしくお願いします。

加藤商店の3黒
加藤商店の3黒

黒い犬を撮影するよ!その2

意外と前回の投稿(黒い犬を撮る)が人気のようなので今回はデジカメや一眼レフでは無く、iphoneでの撮影方法をお届けしようと思います!

iphoneのカメラはどんどん進化していますね。6ではソニーのイメージセンサーが搭載されてAF(オートフォーカス)の速度や精度がかなり向上しています。(…私のiphoneは5ですが)

でも撮り方によって被写体がきちんと映らないなんて事が多々有りますよね。

では、実際にiphoneで同じ時間、同じ構図で撮った2枚の写真を御覧ください。
光源は被写体の後ろの窓なので逆光です。逆光時の撮影ではカメラは明るい場所に焦点を合わせようとするため、黒い被写体は影と化します。
iphoneノーマル撮影
iphone撮影露出変更
上の写真は何も設定を変更せずにそのまま撮ったものです。目をつぶってしまっているのでなおのこと”影”になってますね。

対して下の写真は目鼻立ちがわかる程に明るくなっています。ただ、その代わりに後ろの窓は白く光って何が何だかわからなくなっています。
黒い被写体に露出を合わせた結果白い被写体のディティールが映らなくなってしまった状態です。
ただ、この写真で見せたいものは窓辺で微睡む黒い犬なので、後ろの窓のディティールはどうでも良いと言えますので、この写真はこれで良いのです。

下の写真を撮るためにはシャッターボタンを押す前に一つだけやらなきゃいけない事があります。それは、ios8から搭載されたAE/AFロック機能です。

AE?AF?

AEはautomatic exposureの略で露出を制御する機能、AFはauto focusでピントをあわせる機能です。
iphoneでの操作に難しいことは1つもありません。ピントを合わせたい箇所を長押しするだけ。オート撮影だと、ピントをあわせる場所を自動で選択してくれるので「そこじゃない!」って事が多々ありますよね(笑)長押ししてロックを掛けた状態の画像が下です。
iphone撮影方法
明るさを変更するには画面を上下にスライドするだけ。これはロックを掛けなくても使用できるので豆知識として覚えておいて損はないかなと思います。

あとは、前回も言いましたが色々設定を変えてたくさん撮るだけです。下手な鉄砲なんとやら。
携帯でも備わっている機能を十分に使いこなせば素晴らしい写真が撮れるはずです。
すぐに撮れるのが携帯カメラの最大のメリットですからたくさん撮ってみちゃいましょう!

黒い犬を撮る

黒い犬を飼っている方には良く分かるはずです。
かわいいうちの子を写真に撮ってもイマイチ伝わらない・・・陰影が無くてただ黒いだけだったり、フラッシュでテカテカだったり。
今回はおやつには関係ありませんが、そんな黒い被写体(犬)を室内で撮るときのポイントを。という名のうちの子自慢でもあります。

フラッシュは焚かない

一般的なデジカメや一眼レフの内臓フラッシュを焚いてしまうと黒い毛に強く反射してしまい、白っぽい写真になってしまいます。
また、フラッシュ=暗い所での撮影の為、赤目になりやすいですね。

フラッシュを焚いた例
フラッシュを焚いた例

開放値に設定

カメラの一般的な設定だと「絞り優先モード」というものがあるはずです。そちらのモードでF値(レンズの明るさを設定する数値)をより小さい数値に設定します。
付いているレンズによって設定できるF値に差がありますのでご注意を。一眼レフなんかはキットレンズではF3.0程度が精一杯だと思いますので単焦点のF1.8が設定できるレンズが良いでしょう。
このモードを使用する場合、あまりにも暗い室内だとシャッタースピードが遅くなる事があるので手振れに注意してください。
ガイ:盲導犬パピー

フォーカスポイントをマニュアルに

カメラで撮影する時にはシャッターボタンを半押しにして「ピピッ」という音と共に四角いフォーカスポイントが現れるはずです。これはカメラが自動でフォーカスポイントを判断してくれてピントを合わせた所を教えてくれているのです。
暗めの室内では陰影の少ない黒い被写体はフォーカスされにくくピンボケになりやすいため、フォーカスポイントを1点に変更し、確実に被写体へフォーカスが当たるように設定しましょう。
黒犬といえども白目はありますので、黒目と白目の境目辺りを狙ってやると焦点が合いやすいです。
ガイ:ラブラドール

露出はマイナスで

カメラは黒を真黒に、白を真白に撮影はしてくれません。(詳しくはこちらがわかりやすいです。)
黒い犬を何も考えずに撮影してしまうとカメラが勝手に「暗いから白く補正しなきゃ」となって若干グレーにしてしまうので、露出をマイナスに補正する必要が出てきます。
いつも自宅内で撮影するのでしたら照明の照度は変わりませんので、シャッタースピードと絞りの露出をマニュアルで設定してしまうのも手だと思います。
マリィ

数多く撮る

「下手な鉄砲数打ちゃ当たる」では無いですが、どんなに気をつけてもオートフォーカスがピントを外していたり、手振れが起きていたりと失敗写真は撮れてしまうものです。
こまめに撮った写真を確認しながら設定を変えて満足のいく写真を撮りましょう。
ガイ:ラブラドール

私は一眼レフを使用していますが、3万円前後のコンパクトデジタルカメラであればレンズもそれなりに明るいものが搭載されています。一眼レフが無いからといって上手な写真を撮れないかと言うとそうではありません。
「うちの子が一番!可愛い!その姿を残したい!」と愛を持って撮るのが大事ですね。