エゾシカのこと

今回はまじめにエゾシカについてお勉強したいと思います。

北海道とエゾシカ

ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、北海道ではエゾシカの増加に伴って食料が少なくなり、森林(樹皮を食べる)や農作物への食害が顕著となっていると言われています。

エゾシカ分布図
エゾシカ分布図

<出典:北海道森林管理局>
↑この画像を見ても北海道の山のどこにでもいる事が分かりますね。
エゾオオカミの絶滅によってエゾシカの捕食者がヒグマだけになった為に爆発的に増加しているようです。

その為、計画的に狩猟を行い個体数を管理する事で被害を抑える試みが以前より行われています。
で、狩猟したエゾシカは食べてしまおう!と結構キャンペーンを打っている最中で、札幌市内のスーパーでも店頭に鹿肉が並んでいる光景を目にする様になってきました。

エゾシカの魅力

エゾシカの魅力は簡単に言えばローカロリー、鉄分豊富の赤身肉なところです。最近でこそ牧草だけで育てたグラスフェッドビーフと呼ばれる赤身肉がじわじわと人気のようですが、日本で上質とされる肉の多くは霜降りの和牛です。もちろんそれはそれでとてもおいしいのですが、赤身肉はガッツリ肉食!といった欲求を満たしてくれて非常に力が湧いてくる感じがします。

成分比較

エゾシカ成分比較表
<出典:一般社団法人エゾシカ協会公式パンフレットより抜粋>

まずは円グラフを見てください。鹿肉は脂質が極端に少ないのです。豚肉の1/10・皮なしの鳥胸肉とほぼ同等。
ダイエット中や避妊・去勢済み等のカロリーを気にしなければならない愛犬にはうってつけと言えるでしょう。

また、特筆すべきは鉄分の含有量です。食肉としては非常に多くの鉄分が含まれており、牛レバーの100g当たり4g程と比べても引けをとらない数値となっています。

加藤商店で使用している鹿肉は「あぷかの森」さんで仕入れています
もちろん人間に提供するように食肉加工場を経て販売されている食肉ですので、愛犬にも安心して与えられます。
あぷかさんでは焼肉用のスライスなども取り扱っていますので気になる方はお問い合わせを。(もちろん人用です)

以上、安心・安全な鹿肉を使ってますよっていうアピールでした。

現在の取り扱いは
エゾ鹿ジャーキー
エゾ鹿レバー
エゾ鹿肺
以上の3点です!特に肺は希少部位です。
カッコ良い呼び方だとラングなんて名前で流通していたりもしますね。大体が馬ですけど。サクサクとした食感で歯の弱い老犬でも食べられますよ

おやつ作成中

鹿レバー

鹿レバーを使ったおやつを作ってます。

主にレバーチップなんですが、今回は老犬や補助食として使えないかな?とレバーペーストも作成予定。

チップを作る際一緒にスモークをかけて貰い、寝かせてから・・・出来たら写真アップしようっと♪

鹿物は室内に持ってきた瞬間、犬が群がります。きらっきらにお目目輝かせてきますが、君らのではないのだよ・・・ってちょっとあげちゃうダメ飼い主。

今回仕入れた鹿物の中にスジミンチも入れたので、そろそろこちらもお試しで作ってみようかな、と思ってます。

 

鹿レバーかたまり
鹿レバーかたまり
3ラブ
3ラブ

鹿骨を煮たよ

鹿骨のメリットデメリット

メリット

うちではエゾ鹿の骨をストレスの解消と歯の健康のために定期的に与えています。適度に硬いものを噛むことで犬のストレスを解消し、つきやすい歯垢の除去にも一役買ってくれます。以前はホームセンターで購入していたのですが、最近は自分で作っています。煮て乾燥させて燻煙をかけるだけ!犬たちの前に出すと目の輝きが違います。

デメリット

デメリットはたまに誤飲をしてしまう事。与えている最中は飲み込みをしないように常に監視している必要があります。一度マリィがげん骨部分が胃の入り口に詰まってしまって内視鏡で取ってもらったことがありました。あとは骨を割った中にある骨髄がおいしいのでしょうが、油分が非常に多いので与えすぎると下痢になってしまいます。

 

自分で骨を煮ると画像のように煮汁が出ます(これは6キロの骨を茹でたので10リットル程)

鹿スープと犬
鹿スープと犬

犬がそばから離れません。放っておいたら寸胴をずっと舐めてます笑。

待て
待て

こちらのスープは後ほど寒天で固めてゼリーにします。犬のご飯に混ぜてあげるとがつがつと食べてくれますよ。

ただ、今回この量を初めて作ったのでこの大量のスープをどうしようか迷ってます。考えなしに発注しちゃダメですね笑