黒い犬を撮る

黒い犬を飼っている方には良く分かるはずです。
かわいいうちの子を写真に撮ってもイマイチ伝わらない・・・陰影が無くてただ黒いだけだったり、フラッシュでテカテカだったり。
今回はおやつには関係ありませんが、そんな黒い被写体(犬)を室内で撮るときのポイントを。という名のうちの子自慢でもあります。

フラッシュは焚かない

一般的なデジカメや一眼レフの内臓フラッシュを焚いてしまうと黒い毛に強く反射してしまい、白っぽい写真になってしまいます。
また、フラッシュ=暗い所での撮影の為、赤目になりやすいですね。

フラッシュを焚いた例
フラッシュを焚いた例

開放値に設定

カメラの一般的な設定だと「絞り優先モード」というものがあるはずです。そちらのモードでF値(レンズの明るさを設定する数値)をより小さい数値に設定します。
付いているレンズによって設定できるF値に差がありますのでご注意を。一眼レフなんかはキットレンズではF3.0程度が精一杯だと思いますので単焦点のF1.8が設定できるレンズが良いでしょう。
このモードを使用する場合、あまりにも暗い室内だとシャッタースピードが遅くなる事があるので手振れに注意してください。
ガイ:盲導犬パピー

フォーカスポイントをマニュアルに

カメラで撮影する時にはシャッターボタンを半押しにして「ピピッ」という音と共に四角いフォーカスポイントが現れるはずです。これはカメラが自動でフォーカスポイントを判断してくれてピントを合わせた所を教えてくれているのです。
暗めの室内では陰影の少ない黒い被写体はフォーカスされにくくピンボケになりやすいため、フォーカスポイントを1点に変更し、確実に被写体へフォーカスが当たるように設定しましょう。
黒犬といえども白目はありますので、黒目と白目の境目辺りを狙ってやると焦点が合いやすいです。
ガイ:ラブラドール

露出はマイナスで

カメラは黒を真黒に、白を真白に撮影はしてくれません。(詳しくはこちらがわかりやすいです。)
黒い犬を何も考えずに撮影してしまうとカメラが勝手に「暗いから白く補正しなきゃ」となって若干グレーにしてしまうので、露出をマイナスに補正する必要が出てきます。
いつも自宅内で撮影するのでしたら照明の照度は変わりませんので、シャッタースピードと絞りの露出をマニュアルで設定してしまうのも手だと思います。
マリィ

数多く撮る

「下手な鉄砲数打ちゃ当たる」では無いですが、どんなに気をつけてもオートフォーカスがピントを外していたり、手振れが起きていたりと失敗写真は撮れてしまうものです。
こまめに撮った写真を確認しながら設定を変えて満足のいく写真を撮りましょう。
ガイ:ラブラドール

私は一眼レフを使用していますが、3万円前後のコンパクトデジタルカメラであればレンズもそれなりに明るいものが搭載されています。一眼レフが無いからといって上手な写真を撮れないかと言うとそうではありません。
「うちの子が一番!可愛い!その姿を残したい!」と愛を持って撮るのが大事ですね。