ラブの思い出

初めてラブラドールを迎えた時の話

ラブラドールという犬種が家族になったのは21歳の時。
ちょうど世間ではスマップの木村拓也ブームで、彼が黒ラブを飼いサーフィンだかなんだかに一緒に行ってるみたいな話をメディアで話していたのを小耳に挟んだ時代。
「あぁハスキーみたいにならなきゃいいけど」が正直な感想(動物のお医者さんで爆発的人気になったシベリアンハスキー、捨てられたりなど問題が多かった)

母親と大型のショッピングセンターで買い物をしている時に母が「あれ・・・」と指を指したのは、ペットショップの小さなゲージにみっちみちに入った黒い犬。
私達に気付いて振り向いた姿はノラクロにそっくり。値札にはラブラドール10万円と書いてあった。情けない顔で母と見つめ合う犬。母はずっと離れず、店員が「抱いてみますか?」や色々説明をしてくるがスルー、ずっとノラクロ子犬と見つめ合っていた。

自宅に戻っても無言の母は、姉が帰宅するなり「あのショッピングセンターに麻美(私)と買い物に行って来い」と一言。意味も解らず車に乗せられショッピングセンターに連れてこられた姉。
そして私に無言でノラクロの前に立たされ「え?まさかこれ買ってこいって事?」姉も一瞬で理解。「まじで?」「あの人世話できるの?」「てかもしかして支払い私?」と喋る姉を放って店員を呼びノラクロを出して貰い姉に抱かせた。姉がノラクロを抱いてノラクロに色々語りかけている間に店員に値段交渉。因みにその子犬すでに5ヶ月、店員さんも「5万でどうですか?」と交渉前から半額提示。
姉はこちらの話を全く聞かずに「お前さんの名前どうしますかね~?」等とノラクロに話しかけていた。そんな姉に「5万ですがどうします?」と聞いたら、カード取り出し「ボーナス1回で」姉はずっとノラクロを離さず、唯一私に渡したのは伝票なんかに記入する時だけでした。

自宅に着くと母は涙を流さんばかりにノラクロと再会の抱擁&キス、姉はいそいそと寝床やご飯の準備。先住犬のトイプーを抱きながら「うちら蚊帳の外だね」
その時ゲージをどうしたとか全く記憶に無いのですが、来てすぐの悪戯は私に対してと言うのは覚えています(笑)