散歩のしつけ

犬のしつけシリーズです

散歩をする時のしつけ~リーダーウォーク

散歩のしつけも普段と変わりません。こちらでも言ったように主導権を握る事、これが基本中の基本です。

子犬の散歩

あなたとあなたの愛犬の目指す場所

散歩のしつけのテクニックの前に考えて欲しい事がひとつあります。それは「あなたとあなたの愛犬がどんな散歩をしたいのか?」です。

「とりあえず引っ張らずに楽しく散歩が出来れば良い」というレベルから「警察犬のように体側にきちんとついて飼い主とアイコンタクトを取りながら歩かせたい」まで散歩のレベルは様々ですので、まずは自分と愛犬のゴールを決めましょう。
その上で目標に合った訓練を行って下さい。なお、私は「とりあえず引っ張らずに楽しく散歩が出来れば良い」というゴールしか持っていないのでそこをゴールとしたしつけ方法をお伝えしたいと思います。

リーダーウォーク

リーダーウォークでは、愛犬が付かず離れず飼い主のそばを歩く事を目標とします。・・・正直これを達成するだけで私の散歩のしつけの目標達成です(笑)

トレーニングの仕方

まずはリードを付けて歩いてみましょう。愛犬が自分勝手に進み、リードがピンと張ったら飼い主は立ち止まります。目線を合わせずに後ろを向き、愛犬が自分のそばへ寄ってきたら誉めてそのまま進みます。

注意点

  • このしつけを行っているときは区画を一周するといったまともな散歩にはなりません。ともすると自宅の前の道を行ったり来たりするだけになる可能性のほうが強くなります。忍耐強く繰り返し行うことが肝要です。
  • なるべく首輪を使用してください。ハーネスといった胴輪を使用した場合、リードが張ったときのショックが伝わりにくくなり効果が薄くなります。

行動の強化・弱化

しつけ全般に言えることですが、やって欲しい行動を強化して、やって欲しくない行動を弱化させる事がしつけにおける基礎です。

犬にとって楽しい事・うれしい事の行動回数は多くなり、つまらない事・嫌な事の行動回数は少なくなります。しつけの本やネット等でよく目にする陽性強化とはうれしい事を行動に結び付けてしつける方法ですね。

その際犬にとってという部分が重要です。叱ってるつもりでも犬にとっては楽しい事だったりする場合があります。たとえば、「来客に吠える犬を止めようと犬のそばへ行って捕まえた」場合、犬にとってみれば「来客に吠えたら飼い主が来て抱き留められた!うれしい!」となっている場面があります。

散歩でのやって欲しい行動とやって欲しくない行動をまとめてみましょう。

やって欲しい行動

  • 飼い主のそばを歩く
  • 飼い主に歩調を合わせる
  • 飼い主の歩く方向に一緒に歩く
  • 飼い主が立ち止まったら止まる

やって欲しくない行動

  • 飼い主の許可なしに人に寄っていかない
  • 拾い食いをしない
  • 草むらや電柱で排泄をしない
  • 地面の臭いをずっと嗅がない

と、こんなところでしょうか。これはゴールによって違ってきますね。

誉め方・叱り方

誉めるときは大げさに、叱るときは小さくが基本です。特に誉めるのは声のトーンを普段より上げて(電話に出るときの女性を思い出してください)、撫でるなどのボディランゲージも加えるとより良いでしょう。

逆に叱るときには声のトーンを下げて強く言いましょう。その際にあらかじめ決めていた「ダメ」「いけない」「NO」などの指示語を使用します。大きな声を出さなくても伝わります。感情的になるのもNGです。また、「○○ちゃん、ダメ!」と、叱るときの言葉の前に名前を呼ぶのも「自分の名前が呼ばれる=叱られる」と覚えてしまう可能性がある為良くないと言われています。

子犬の散歩


 

長くなってしまいましたが、どうしてもリーダーウォークが出来ないという子にはイージーウォーカーがお勧めです。


こちらは胴輪タイプですが、装着しやすく犬が嫌がらないため使いやすいです。

あなたのドッグライフを素敵なものにするためにも散歩の基礎しつけはなるべく行ってくださいね。

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